60歳を過ぎると消化管に小さく膨れた嚢(憩室)が出来ることがあります。この症状を憩室症といいます。憩室症はほとんど大腸に形成しますが、食道、胃、小腸などに形成することもあります。憩室症はほとんど何の問題も起こさないため、自分が憩室症であることを自覚することもほとんどありません。
しかし、時々、憩室が炎症や感染症を起こし、深刻な痛み、発熱、頭痛、便習慣の変化を引き起こすことがあります。憩室が感染したこの症状を憩室炎といいます。軽い憩室炎は休息をとり、食習慣を改善したり、抗生物質を服用することで治療できます。しかし、深刻な憩室炎は、手術によって発症した部分を除去する必要がある場合もあります。
ほとんどの憩室症の人は憩室炎を発症することはありません。とりわけ、繊維質の高い食事を取り、憩室に関連する病気を予防することが重要でしょう。