毎年、多くの人が結腸直腸がんで亡くなっています。アメリカでは年間に5万人の人が亡くなっているという報告があります。しかし、結腸や直腸の進行性がんの多くは予防できるものなのです。というのも、ほとんどの結腸や直腸のがんは腺腫性ポリープから始まるためです。腺腫性ポリープとは結腸の内部にできる小さな細胞の塊です。大腸ポリープのほとんどは害の無いものですが、時間をかけてがん性に変化するものもあります。
中年代や高齢者の20%程は、1つ以上の大腸ポリープを持っていると言われています。誰でも大腸ポリープが出来る可能性はありますが、50歳以上であること、肥満(傾向)であること、喫煙していること、高脂肪の食物を食べること、食物繊維が不足していることなどがリスク要因となります。また、自分の、もしくは家族の大腸ポリープや大腸がんの経験もリスク要因となります。
大腸ポリープは直腸出血や排便習慣の変化、腹部の痛みなどが徴候となる場合もあります。しかし、小さな大腸ポリープはほとんど問題を起こしません。専門家が定期的な検診を進めるのはそのためです。大腸ポリープを早期に発見することが出来れば、安全に、そして完全に取り除くことは可能です。