肺動脈弁狭窄は、心臓の右心室と肺動脈とを分けている動脈弁である肺動脈弁が狭くなることです。血液が循環する際、体から戻ってくる酸素の少ない血液は、心臓から肺動脈弁を通って肺動脈へと押し出されます。肺動脈弁から肺動脈に血液が流れることによって、肺へ血液を送り、酸素を吸収して二酸化炭素を排出します。肺動脈弁が収縮すれば、心臓は血液を、肺動脈弁を通して肺動脈に更に強く押し出さなければなりません。
通常、肺動脈弁狭窄は先天性疾患です。よく見られる心臓の先天性疾患ですが、多くの場合、深刻な状態になることはありません。肺動脈弁狭窄は10人に1人の子どもに発症し、女性の方が男性よりもわずかに多いようです。大人の中には、他の病気の合併症で肺動脈弁狭窄となる場合もあります。
肺動脈弁狭窄は軽度で症状がないものから、深刻で長期にわたって衰弱していくものもあります。軽度の肺動脈弁狭窄は時間をかけても悪化しませんが、深刻な場合はどんどん悪化し、手術が必要となるかもしれません。幸いなことに治療は成功することが多く、ほとんどの人は通常の生活を送ることが期待できます。