前頭側頭認知症は脳の前頭、側頭に原発的に影響を与える障害を包括的にあらわした病気です。脳の前頭と側頭は、一般的に人格や行動に関連があります。
前頭側頭認知症では、脳の前頭と側頭が萎縮します。症状は萎縮した脳の部分によって変わります。前頭側頭認知症によって人格が劇的に変化し、社会的に不適応になったり、衝動的になったり、感情が鈍化してしまったりする人もいます。一方で、言語を使用し、理解する能力を失ってしまう人もいます。
前頭側頭認知症は、よく精神医学的問題やアルツハイマー病と誤診断されます。しかし、前頭側頭認知症はアルツハイマー病の患者よりも若い年代の人、特に40歳代から70歳代の人に発症する傾向にあります。また、アルツハイマー病の特徴である記憶障害は、前頭側頭認知症の初期段階では見られません。
調査によると、認知症の2%が前頭側頭認知症であると推定されています。前頭側頭認知症は家族内で遺伝し、前頭側頭認知症の人のうち20%から50%が家族の誰かが何らかの認知症を発症していたことが報告されています。前頭側頭認知症と診断された後、2年から10年間の間に症状が進行し、死に至る場合があります。