神経安定薬として知られている抗精神病薬は、大人の統合失調症患者の投薬治療で広く使われています。1990年代まで、抗精神病薬は陰性症状よりも陽性症状を管理するのに効果的でした。現在では、新しい抗精神病薬によって、もっと効果的に陽性と陰性の両方の症状を管理することができるようになりました。新しい抗精神病薬は、クロザピン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドネ、アリピプラゾールなどがあります。
2007年8月、アメリカの食品医薬品局はリスペリドンを13~17歳の青年期の統合失調症の治療薬として認可しました。これは青年期の統合失調症の治療薬として唯一認可されている非定型抗精神病薬です。
米国糖尿病協会によると、特定の抗精神病薬は糖尿病、肥満、高血圧のリスクを高めます。このため、クロザピン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドネ、アリピプラゾールを服用している人は、医師の診察を慎重に受ける必要があります。
ニコチンがこれらの投薬治療の効果を阻害するため、喫煙者は抗精神病薬の投薬治療の処方量を増やす必要があることもあります。
より新しい抗精神病薬は副作用が少ないです。例えば、旧薬よりも新薬の方が、遅発性ジスキネジーの発生率は低くなりますです。遅発性ジスキネジーは口、唇、舌や体の他の部分に不随意運動を引き起こします。旧薬は、他の投薬治療の妨げになる、発作の危険性がある、白血球を減少させるなどの副作用があります。新薬の登場によって、統合失調症の治療は向上し、統合失調症の人の生活の質も向上しました。
一般的に抗精神病薬の治療の目標は、投薬量を少なくして効果的に症状を管理することです。適切な投薬治療と用量は人によって様々です。良い治療を行っていたとしても、再発することもあります。しかし、投薬治療を行うことで、少なくとも再発の頻度は減少します。
決められたとおり服薬しないことは問題です。
新しい投薬治療によって、副作用が少なくなり、服用の順守率も向上しましたが、服薬をきちんとしない場合は難しい問題が残ります。
統合失調症の患者の中には、勧められた治療を受けないで、自分には何も問題は起こっていないと言う人がいます。統合失調症の性質と言ってしまえばそうなってしまうのですが、統合失調症の患者は、自分自身で治療法やサポートを見つけ出し、治療を順守することが困難な場合もあるのです。
症状を軽減するには投薬治療は効果的です。一方で、非薬物療法が功を奏している統合失調症患者も多くいます。この治療は以下の様なものです。
認知療法によって、ストレス性の高い考えや状況に対処し、再発のリスクを軽減することができます。消極的な考えや行動を変えて、信念や感情を自分で管理できるようになります。統合失調症でない人は当たり前のようにしている日常生活の活動が、病気のせいで困難だったかもしれません。また、認知療法のセラピストは、投薬治療計画をきちんと遂行していけるようにサポートしてくれるでしょう。
家族を支援して指導してくれるセラピーがあれば、患者と家族にとって有益なものになるはずです。家族が患者の病気について理解して、病気の再発を引き起こすストレスフルな状況を理解して、患者が薬物療法に専念できるようにサポートできれば、症状が改善されるチャンスは増えるでしょう。逆に、もし家族メンバーが患者から距離を置いたり、患者を理解することができなかったり、病気に対して批判的であれば、症状の改善は困難でしょう。
自力で生きていくために必要なソーシャルスキルや職業上のスキルを身につけることは、統合失調症から立ち直っていくための、1つの道となるでしょう。セラピストの助けによって、良好な衛生状態を保つ方法、料理の仕方、旅行の方法などソーシャルスキルを学ぶことができます。ソーシャルスキルの習得や職業訓練を行い、仕事を探してそれを継続することができるよう支援を受けている統合失調症の人は、職業上の訓練や就職の斡旋を受けない人に比べて、より大きな症状の改善が期待できます。
今日、統合失調症に対する投薬治療や他の治療を前向きに受ける人が増えているため、統合失調症の人で長期入院を必要とする人は少なくなっています。