境界性人格障害は発症した本人にとっても、周囲の人にとっても、大きな影響を与える精神障害です。
境界性人格障害の人は、幼少時代の悲惨な経験や脳機能不全によって形成されたとされる内面世界と外面世界が入り混じった世界に生活しています。境界性人格障害の人は自分の感情を一様に保つことが出来ず、感情が劇的に変化することが多くあります。自己に対してゆがんだイメージを持っており、自分は価値がなく根本的に悪い存在であると感じています。
また、境界性人格障害の人は愛情にあふれた人間関係を切望する一方で、怒り、衝動性、激しすぎる愛着、頻繁な気分の揺らぎによって、他人が近寄りがたくなってしまいます。
この10年間で境界性人格障害に関する注目度が増し、研究が進むことによって、治療方法や理解度が改善しつつあります。同時に、女性の方が男性よりも境界性人格障害と診断されることについて、ジェンダーバイアス(性による判断のゆがみ)があるのではないのかなど、まだ議論が進んでいないところもあります。