自分自身を故意に傷つけることのできない人にとって、自傷はショッキングで恐ろしい行動かもしれません。しかし、リストカットや他の方法で自分自身を故意に傷つけている人にとって、自傷は束の間の静けさや緊張からの解放をもたらしてくれるものなのです。不運にも、その後すぐに罪悪感、恥、その他苦痛に満ちた感情が戻ってくることも多いです。さらに自傷による傷が深刻な、時に命にかかわる損傷となる場合もあります。
自傷は特定の病気や症状ではありません。むしろ、異常行動の一種です。うつや境界性人格障害などの精神障害と共に表れることもあります。自傷は衝動的に行われることが多いため、衝動調節行動障害とみなされることもあります。
自傷行動を行った人の中には治療を求めない人もいるため、どのくらいの人が自傷を行っているかを推定するのは困難です。アメリカでは3%から5%程の人が人生のうちで自傷を経験しているといわれています。自傷は青年期に特に多くなります。