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慢性骨髄性白血病「概要」

慢性骨髄性白血病は血液と骨髄のがんの一種です。急性白血病よりもゆっくりと進行するので、慢性白血病と呼ばれることもあります。また、赤血球・白血球・血小板などの成熟細胞に変化する骨髄性細胞と呼ばれる白血球に影響を与えることから骨髄性白血病と呼ばれることもあります

通常、骨髄はコントロールされた方法で未熟血球(幹細胞)を製造しており、その未熟血球が成熟されることでさまざまな種類の血液細胞へと必要に応じて変化します。この細胞は老化すると自然と死滅し、新しい細胞に生まれ変わります。慢性骨髄性白血病を発症すると、このプロセスが正常に行われなくなります。この際、骨髄が異常なリンパ球を製造します。初めは、細胞も通常に機能するのですが、次第に完全に成熟せずに新しい細胞と交代するようになります。時間が経つと、大量に蓄積されるようになり、ついには健康な細胞を押し出してしまいます。慢性骨髄性白血病の人は感染症にかかりやすく、容易に吐血し、他の致命的な病気にもかかりやすくなります。

25年ほど前までは、慢性骨髄性白血病を根治することは出来ず、致死の病気であると考えられてきました。今日では、メシル酸イマチニブという薬のおかげで慢性骨髄性白血病の人の予後がかなり改善しています。がん細胞も正常細胞も殺してしまう癌療法とは異なり、メシル酸イマチニブはがん分子を特定して作用するようになっています。先行研究でも効果が認められており、慢性骨髄性白血病の標準的な治療薬となるでしょう。ただ、長期間の効果を見るにはもう少し時間がかかりそうです。慢性骨髄性白血病を根治させる唯一の手段として知られているのが骨髄移植ですが、移植に耐えられるほど健康的である人が少ないことと、ドナー不足が問題となっています。メシル酸イマチニブがさらに発展し、制癌剤として新しい地位を築くことが出来れば、新しい治療アプローチも行われることでしょう。

 

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