ペストはペスト菌の有機体によって引き起こされる命を脅かす感染症で、14世紀に世界的に広がった黒死病を引き起こした疫病です。
ペストを引き起こす菌は今日の環境でもまだ生存しますが、その影響は激減しました。今日のペストの主な脅威は自然に伝染するのではなく意図的な伝染によるもので、細菌戦争の媒介物としてテロリストによって広められます。
自然界ではリス・鼠類の間で感染したノミがペスト菌を運んでいます。リス・鼠類の間で疫病が蔓延すると、即座にその多くが死にますが、その血液を餌としていた感染したノミが他の動物や人間に飛ぶと感染が広がります。
黒死病が流行していた頃、ペスト菌によってヨーロッパで2000万~3000万人が死亡しました。最近の疫病では、19世紀後半に世界中で何百万人が死亡しました。生活環境や医療機関が改善されたことで自然に発生する大規模な疫病の蔓延は起こりにくいものの、偶発的な感染はまだおこる可能性があります。