手根管症候群の症状が軽い人は、より頻繁に手の休息を取ったり、冷湿布を貼ることによって症状が緩和されることがあります。しかし、手根管症候群の症状が緩和されなければ、手首の固定、投薬治療や手術などの方法もあります。
多くの手根管症候群を発症した人は非外科的方法による効果的な治療を受けています。非外科的方法とは以下を含みます。
手首に添え木をすることで、夜間のうずきや無感覚などの症状を緩和することができます。添え木は軽度か中程度の症状で、症状が出て1年以内のものによく効きます。
非ステロイド系抗炎症薬は、関連した炎症性の病気を持っているなら手根管症候群の痛みを和らげる助けとなるかもしれません。炎症性の病気が関係なければ非ステロイド系抗炎症薬は症状を和らげる助けとなりません。
医者は手根管に対してコルチゾンなどのコルチコステロイド剤を注射して痛みを緩和するかもしれません。コルチコステロイド剤によって炎症は低減して正中神経の圧迫を緩和します。経口コルチコステロイド剤はコルチコステロイド剤の注射ほど効果的ではありません。
一般的に、非外科的治療は中程度までの神経障害だけの場合に効果的です。手根管症候群の手根管の痛みや無感覚が持続するならば外科的手術が最適でしょう。
外科医は外科手術の方法で、神経を圧迫している靱帯を切除します。手術は内視鏡という望遠鏡のような小さいカメラが付いた機械を用いて手根管の中を見たり手や手首を切開して行われることもあります。他のケースでは、手の平の手根管の上を切開して神経を解放する外科手術も行われます。
通常、外科手術によって、結果的に劇的な改善を見ることができますが、無感覚、痛み、硬直、衰弱などの後遺症を経験することもあります。手根管の症状の解放を行った人に対する調査では、70%は手術の結果に完璧にまたはとても満足しています。満足度が低い変数に関係していることは、一日で二種類のアルコールを摂取したり、喫煙、手術前に比べて精神的・身体的健康状態が低下している、繰り返しの負荷の高い活動をしていることですが、キーボードを使用することは含まれていませんでした。
外科的手術の後、数日経てば、制限しながら手や手首を動かすことができるようになります。しかし、手や手首を無制限に使えるまでには数週間から数ヶ月かかるでしょう。痛みを緩和したり、筋肉の更なる萎縮を予防するために外科手術が最良の選択肢であるならば、外科医と相談して、以前の活動レベルに状態が回復するまでの計画を話し合うべきでしょう。
手根管症候群が関節リウマチのような炎症性関節炎に起因するなら、潜在的な病気を治療することが手根管症候群の症状を軽減することに繋がるでしょう。