強く、健康的に見えるプロのアスリートでも、暑い日の運動中に倒れ、そのまま回復しないことがあります。死因は脱水症で、体が通常の機能を行うために十分な水を有していないときに発症します。このような有名なアスリートが試合中に倒れることはニュースの種にはなりますが、実際には稀なことです。一方で、何百万人もの「普通の」人が、多くは乳幼児や高齢者ですが、毎年、世界中で脱水症が原因で命を落としています。
さらに、体重の1%から2%ほどの水分を失う比較的軽い脱水症状の場合でも、衰弱、めまい、疲労などの症状を発症し、長期的な健康に悪影響を及ぼします。9%から15%ほどの水分を失う深刻な脱水症の場合、緊急ケアが必要な命にかかわる状態になります。
簡単に言うと、脱水症は摂取した水分よりも失った水分のほうが多くなった場合に発症します。水分は人間が生命を維持するためには必要不可欠なものですので、ほんの少しバランスを崩しただけでも深刻な状態になる可能性があります。実際、血液、消化液など人体が有するすべての基礎となっているのは水で、栄養分を運搬し、吸収し、老廃物を廃棄しているのです。
比較的軽い脱水症の場合は、水分を多くとることによって通常は回復します。しかし、深刻な場合には迅速な医学的治療が必要となります。まずは脱水症状にならないことが肝心です。暑い日、病気の時、運動している時など、自分がどれほど水分を失っているかを管理し、失った分を回復するために十分な水分を摂取することが大切です。